ごあいさつ

理事長 立石 文雄
理事長 立石 文雄

 当財団は、オムロン株式会社の創業者であります立石一真の卆寿を機に、科学技術の分野で「人間と機械の調和」を促進することを趣意として、多くの方々の賛同、ご尽力とご協力のもと、1990年(平成2年)に設立いたしました。  

 当財団の設立は、創業者立石一真の持論でもあり、オムロンの社憲「われわれの働きで、われわれの生活を向上し、よりよい社会をつくりましょう」にもうたっております「企業の公器性」の理念実践の1つでもあり、またオムロンを育んでいただいた社会へのささやかな報恩の印でありました。

 それから30年を経た今日、日本は、AI、IoT、ロボティクス、および自動運転技術など将来に向けた科学技術が産官学連携のパートナーシップの下、進められています。最近では、当財団が目指す「人間と機械の調和」や協業を促進する科学技術分野への各研究開発が、世の中において積極的に推進される一方で、気候変動・地球温暖化をはじめ国際的な共通課題であるSustainability(持続可能な社会)の実現に向けた取り組みが広がりつつあります。 今まさに全人類が脅威にさらされている新型コロナウイルス問題は一刻も早く収束させなければなりません。また先進国の中でも特に日本で深刻化しつつある少子高齢化問題を含め、社会的課題は山積しています。これらを克服し,日本が活力を再び取り戻し国際社会に貢献するためには、卓越した科学技術の力をさらに高めることが求められております。当財団は、民間の立場から、微力ながらも日本の科学技術の発展に対して寄与していく所存であり、今後も研究者の皆様に夢を託して参ります。

 今後の活動に対し、皆様方のより一層のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

公益財団法人 立石科学技術振興財団
理事長 立石 文雄