2024年度 研究助成(S)の公募を8月1日から開始します

3年間で3千万円の大型研究助成プログラム研究助成(S)の公募を8月1日から開始します。研究助成(S)は、「人間と機械の融和」の実現を目指す意欲的な研究プロジェクトに対して助成するものです。「人間と機 械の融和」のあるべき姿を想定・提示し、その具現化に向けて、統合技術とプロトタイプ の開発による機能検証、さらには実証実験や臨床実験などを通じて社会実装に迫る研究プロジェクトリーダからの多数の応募をお待ちしています。 公募期間:2023年8月1日(火)~9月30日(土)応募方法:助成サポートシステムによる電子申請助成期間:2024年4月~2027年3月(3年間)助成の決定:2024年2月下旬を予定 公募の概要、募集要項および応募手続きは、研究助成(S)公募のページを参照ください。応募は、助成サポートシステムでマイページを取得したうえで、マイページにログインして申請ください。申請書類は、マイページにログイン後、各助成プログラムの申請画面からダウンロードください。研究助成(S) 公募助成サポートシステム(マイページ取得)

2023年度 助成金贈呈式を開催しました

2023年5月17日(水) 15:00から、2023年度 助成金贈呈式をオムロン株式会社 みやこホールの会場とウェビナー形式にて開催しました。会場には今年度の助成金受領者49名を代表した5名を招き、立石理事長から目録の贈呈を行いました。それぞれの助成金受領者はウェビナーから意気込みを発表し、研究課題の共有を図ることができました。 引き続き、最適な社会環境の実現につながる「人間と機械の調和」に向けた研究が加速するように支援してまいります。 2023年度 助成対象の詳細はこちら

2023年度助成金贈呈対象決定のお知らせ

2023年度の助成対象が、選考委員会による厳正な審査と理事会を経て決定しましたのでお知らせいたします。本年度は、研究に対する助成として49テーマ、前期国際交流(後期は9月下旬決定)に対する助成として4テーマを選定・決定いたしました。助成対象(助成者と助成課題)については、以下をご参照ください。また、助成対象を代表して、2023年度研究助成(S)の概要を抄録として抜粋しています。贈呈式は、5月17日(水)にオムロン株式会社 みやこホールにて行います。贈呈式の参加は、研究プログラム別代表者と財団関係者とし、助成金受領者はウェビナーにて参加します。 研究助成(S) 研究助成(A) 研究助成(B) 研究助成(C) 国際会議発表 おもな研究助成の抄録 ■今回および累積の助成金額   研究助成件数・額 国際交流助成件数・額 合計件数・額 今回(2023年度) 49件1億8,184万円 (前期のみ)   4件(前期のみ) 182万円 53件1億8,366万円 累積(1990年度~2023年度)  (立石賞17件を除く) 984件28億10万円 569件2億8,737万円 1,553件30億8,746万円 今回助成される皆様には是非とも研究課題を達成していただき、最先端の科学技術でグローバル社会に貢献していただくこと、そしてさらにはこれらの中から、将来の立石賞受賞者が輩出されることを期待します。 2023年度 研究助成 受領者および研究課題一覧 【研究助成(S)】 最大3,000万円(間接経費含む)/3年を助成 研究期間:2023年4月~2026年3月 No 代表者氏名 所属・職名 研究課題 1 猿渡 洋 東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授 スモールデータ機械学習に基づくリアルタイム音コミュニケーション能力拡張システム 2 高橋 裕樹 電気通信大学 大学院情報理工学研究科 教授 手話言語等の多文化共生社会に向けたICTを活用したコミュニケーション基盤構築 申請件数:10件、採択件数:2件 Topへ 【研究助成(A)】 最大250万円(直接経費)を助成 研究期間:2023年4月~2024年3月 No 氏名 所属・職名 研究課題 1 浅野 洋介 木更津工業高等専門学校 電気電子工学科 准教授 太陽光型植物工場のための生育状況適応可能な水蒸気飽差制御システムの開発 2 泉 朋子 立命館大学 情報理工学部 准教授 日常生活行動の中での日用品を介した回想支援インタラクションシステムの開発 3 市村 大輔 産業技術総合研究所 人工知能研究センター 特別研究員 片側義足による走動作の再獲得過程を解明する計算機シミュレーション 4 植野 彰規 東京電機大学 工学部電気電子工学科 教授 血圧の無拘束・連続推定に向けたIn-bedポリカーディオグラフの構築と融合解析 5 内田 紀之 東京農工大学 大学院工学府 特任助教 生体組織に埋め込み可能な生体親和性光ファイバーの設計と応用 6 大脇 大 東北大学 大学院工学研究科 准教授 Motion Hackingを用いた運動への介入から紐解く昆虫の適応能力 7 岡本 行広 大阪大学 大学院基礎工学研究科 准教授 構造多様な分子の精密分離と情報工学の融合によるバイオマーカー探索法の確立 8 奥 貴紀 一般社団法人 NeuroPiano Research group leader 過剰訓練に伴う運動障害の機能正常化トレーニングシステムの創出 9 織田 泰彰 奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 助教 鋼管柱目視検査の省力化に向けた水中ロボットの制御および自己位置推定手法の構築 10 加藤 遼 徳島大学 ポストLEDフォトニクス研究所 特任助教 マルチモーダルナノ分光計測による材料認識ペプチドの機能解明 11 金子 直嗣 東京大学 大学院総合文化研究科 助教 精神疾患の診断・早期発見に向けた歩行観察・イメージ・遂行時の脳ネットワークの解明 12 川村 和也 千葉大学 フロンティア医工学センター 助教 転移性リンパ節の術中検知に向けた執刀医協働型ロボテッィクPETディテクターの開発 13 倉科 佑太 東京農工大学 工学研究院先端機械システム部門 准教授 ハイドロゲルソフトロボットによる細胞組織の高速形成システムの開発 14 小林 大造 立命館大学 理工学部機械工学科 教授 セレン薄膜を用いた軽く柔らかいピエゾフォトトロニック型ひずみセンサの研究 15 佐藤 隆紀 電気通信大学 大学院情報理工学研究科 助教 環境との高い親和性を実現する拮抗弾性腱駆動型ロボットの設計と運動制御 16 芝軒 太郎 岡山大学 学術研究院自然科学学域 准教授 マイクロモータを用いた触覚情報伝達インタフェース 17 進矢 正宏 広島大学 大学院人間社会科学研究科 准教授 遊具で遊ぶ子どもの動作から運動制御能力を評価するシステムの開発 18 大黒 達也 東京大学 情報理工学系研究科 特任助教 音楽の身体知:音楽の感動を増幅する感覚共有システムの開発 19 高橋 綱己 東京大学 大学院工学系研究科 特任准教授 ロバストな集積化酸化物分子センサの熱制御による生体分子群の識別 20 中島 康貴 九州大学 大学院工学研究院 准教授 車椅子介助者のインピーダンス推定と付与を両立した小型可変剛性ハンドルの開発 21 中村 拓人 東京大学 情報理工学系研究科 特任助教 複数の錯覚現象生起による知覚力覚に関する研究 22 野田 祐樹 大阪大学 産業科学研究所 特任助教 体動で発電する生体適合性エネルギーハーベスト素子の開発 23 日根 恭子 豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 助教 バーチャルリアリティにおける知覚の正確さと視点自由度の関連の検討 24 藤岡 仁美 聖マリアンナ医科大学 医学部 生理学 講師 非侵襲的な振動感覚刺激を用いたうつ病症状緩和システムの基盤構築 25 プレーマチャンドラ チンタカ 芝浦工業大学 工学部電子工学科 教授 点字ブロック及び全方位環境の認識に基づく自動走行車椅子と利用者間の調和 26 Hernandez Vincent 東京農工大学 工学研究院 客員准教授 VRと非侵襲センサを用いた在宅リハビリテーションのための人体ウェルビーイング 27 本田 雄士 東京工業大学 科学技術創成研究院 助教 超音波エレクトロニクスと新規音響増感システムを融合させた革新的音響力学療法の構築 28 宮 愛香 北海道大学 北海道大学病院 特任助教 ストレス評価尺度測定とIoTデバイスを連動した副腎不全兆候の探索 29 村上 洋 北九州市立大学 国際環境工学部機械システム工学科 准教授 熟練技能者の技術の継承を支援する人協調型AIシステムの開発 30 山内 悠 秋田県立大学 システム科学技術学部 特任助教 インフラ点検のための壁面移動可能な自動操舵付きプロペラ推進移動ロボットの実現 31 山本 俊介 東北大学 大学院工学研究科 助教 有機電気化学トランジスタを用いた生体信号計測・処理システムの開発 32 Yalikun Yaxiaer 奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 准教授 立体三次元配置多電極による微生物の高速電気イメージングフローサイトメトリーの実現 33 楊 巍 慶應義塾大学 大学院理工学研究科 特任助教 テキスト付き画像と感情ラベルを付与した画像向けの画像キャプショニングと質問応答 34 吉田 さちね 東邦大学 医学部 講師 育児ストレス軽減を促す情報基盤構築に向けた父母の心身疲労度センシング 35 吉村 奈津江 東京工業大学 情報理工学院 教授 脳波計測とアプリを利用した加齢による転倒リスク判定と改善システムへの応用 申請件数:134件、採択件数:35件 Topへ   【研究助成(B)】 最大500万円(直接経費)を助成 研究期間:2023年4月~2025年3月 No 氏名 所属・職名 研究課題 1 小山 大介 同志社大学 理工学部電気工学科 教授 超音波ゲルレンズの開発と高速光計測技術への展開 申請件数:14件、採択件数:1件 Topへ 【研究助成(C)】 博士後期課程の学生に年間50万円(直接経費)を助成 研究期間:2023年4月~(最大3年間) No 氏名 所属 研究課題 1 五十嵐 治雄 早稲田大学大学院先進理工学研究科 高次元空間における力覚フィードバックを用いたインタラクションに関する研究 2 加藤 聡太 名城大学大学院理工学研究科 人間からの補助情報を利用した学習なしセマンティックセグメンテーション手法の開発 3 澤井 舜 京都橘大学大学院健康科学研究科 脊椎圧迫骨折高齢者の立位バランスを向上させる視覚フィードバックシステムの開発 4 鄭 仁赫 東京大学大学院総合文化研究科 eスポーツ熟練者の情報処理能力を司る神経機構の解明とトレーニング法の開発 5 須藤 佑介 東京大学大学院新領域創成科学研究科 運動技能獲得支援に向けた共収縮の機能の解明-高速性と正確性のトレードオフへの挑戦 6 竹尾 雄飛 大分大学大学院医学系研究科 大脳駆動型および小脳駆動型運動学習におけるVRから実環境への運動学習転移 7 寺本 優香 同志社大学大学院文化情報学研究科 単語単位ラベルを考慮したテキストデータ拡張手法の研究 8 中島 利八郎 慶應義塾大学大学院理工学研究科 切り紙・折り紙構造を用いたMEMS三軸触覚センサアレイ 9 野田 竜之介 聖マリアンナ医科大学大学院医学研究科 機械学習を用いた低侵襲かつ汎用的な腎臓病診断支援モデルの開発 10 福井 千海 千葉大学大学院融合理工学府 生体利用型マルチモーダルセンサ系と匂い情報を活用した人捜索システムの構築 11 安田 瑠奈 東京農工大学大学院工学府 原子ビームとねじり振り子による気体原子から固体へのスピン移行の汎用的な検出 申請件数:25件、採択件数:11件 Topへ 2023年度前期 国際交流助成 受領者および助成内容一覧 【国際会議発表】 最大40万円(直接経費)を助成 実施時期:2023年4月~2023年9月 No 氏名 所属 発表会議 実施地 1 礒本 俊弥 筑波大学システム情報工学研究群 The 2023 ACM Symposium of Eye Tracking Research & Applications (ETRA) テュービンゲン、ドイツ 2 髙田 裕司 京都大学大学院工学研究科 2nd MICROPHYSIOLOGICAL SYSTEMS WORLD SUMMIT BERLIN ベルリン、 ドイツ 3 鈴木 志歩 東京電機大学大学院先端科学技術研究科 The 45th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society シドニー、 オーストラリア 4 森永 明日香 東京大学大学院工学系研究科 243rd ECS Meeting ボストン、 アメリカ 申請件数:6件,採択件数:4件 国際会議発表助成の助成内容は、選考時点のものです。 Topへ おもな研究助成の抄録 研究助成(S) 代表者氏名 猿渡 洋 所属・役職 東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授 研究課題名 スモールデータ機械学習に基づくリアルタイム音コミュニケーション能力拡張システム 研究概要 本テーマでは、スモールデータ機械学習に基づく音情報処理及びその音バーチャルリアリティ(Virtual Reality: VR)・拡張現実感(Augmented Reality: AR)システムへの展開を通じて、人間の音コミュニケーション能力拡張の実現を主たる目的とする。具体的には、「なるべく少ない事前情報から複雑な音情景を独立成分に分解し、加工・拡張再現する」という自律的音入出力システムの開発を基盤とし、このシステムの実証的アプリケーションとして「音メディアVR・AR」を開発する。両耳補聴器やスマホ等の不特定多数の音波動センサが一致団結してユーザの受聴を助ける音コミュニケーション能力拡張システムの実現を通じて、人間と機械の融和によるライフイノベーションへ貢献する。 代表者氏名 高橋 裕樹 所属・役職 電気通信大学 大学院情報理工学研究科 教授 研究課題名 手話言語等の多文化共生社会に向けたICTを活用したコミュニケーション基盤構築 研究概要 現社会システムは無意識に聞こえる人を前提として構築されており、聞こえない人はコミュニケーションの不自由さを感じながらの生活を強いられる局面が多い。そこで、聞こえない人と聞こえる人双方に新たな学びと創造、社会貢献に資する環境が整備され、聞こえない人も不自由さを意識することなく社会参画し、伸びやかに自己実現できる共生的かつ共創的な社会の実現が望まれる。本研究では、視覚情報処理技術を用いた多様な文法や表現への拡張性を備えた日本手話翻訳の研究開発を通して、これまで手話通訳者不足で困難であった場面でも意思疎通できる環境を提供するとともに、双方の自由闊達で円滑なコミュニケーション基盤構築を目指す。 Topへ