2022年度 研究助成(S)、研究助成(A)(B)(C)および前期国際交流の公募案内資料を公開しました

2022年度 研究助成(S)、研究助成(A)(B)(C)および2022年度 前期国際交流助成の公募を8月から順次開始します。それぞれの公募の案内資料を下記に公開しましたのでご活用ください。下記のリンクよりダウンロードできます。 立石財団_2022年度助成公募案内資料(zipファイル) 公募内容の説明はこちらを参照ください。研究助成のページ

「新しい科学の種を蒔き、イノベーション創出につなげていく」取り組みとして当財団が紹介されました

オムロン株式会社の事業を通じたよりよい社会の実現に貢献する技術や取り組みを紹介するサイト「EDGE & LINK」に当財団の取り組みが紹介されました。当財団設立者でもある立石一真が構築したオムロン株式会社の経営の羅針盤となっている「サイニック理論」の2つの方向性のうち、社会のニーズから新しい技術を開発するうえで重要な役割を担っている当財団の役割について紹介されています。 オムロンの新しい科学の種を蒔き、イノベーション創出につなげていく~「サイニック理論」が描くよりよい未来の実現にむけて~ SINIC(サイニック、Seed-Innovation to Need-Impetus Cyclic Evolution)理論について

第6回立石賞表彰式・記念講演をオンラインで開催しました

2021年5月24日から5月31日にかけて「第6回立石賞表彰式・記念講演」をオンラインで開催いたしました。第6回立石賞表彰式・記念講演は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、特設ホームページからビデオ・オン・デマンド配信による実施としました。当財団としては初めての試みでしたが、学術関係者、財団関連に皆さま方をはじめとする200名を超える参加登録・視聴をいただき盛会のうちに終了いたしました。 第6回立石賞は、功績賞として奈良先端科学技術大学院大学 名誉教授の横矢直和氏、特別賞として大阪大学大学院基礎 工学研究科 教授の石黒浩氏の業績に対して授与し表彰を行いました。ビデオ・オン・デマンド配信では、財団代表挨拶、選考委員会代表の挨拶と選考経緯の説明ののち受賞者のコメントを配信。記念講演では、功績賞受賞の横矢氏からは「時空を超える複合現実メディアへの挑戦 ~リアルとバーチャルの融合~」のテーマで、特別賞受賞の石黒氏からは「人と関わるロボットと未来社会」のテーマで研究内容の一端を講演いただきました。また、ご来賓として文部科学省、京都府、オムロン株式会社より祝辞を頂戴し紹介させていただきました。 参加された方より多数のご意見をいただきました。今後の運営の参考にさせていただきます。 立石賞について

2021年度助成金贈呈対象決定のお知らせ

2021年度(第32回)の助成対象が、選考委員会による厳正な審査と理事会を経て決定しましたのでお知らせいたします。本年度は、研究に対する助成として47テーマ、前期国際交流(後期は9月下旬決定)に対する助成として1テーマを選定・決定いたしました。助成対象(助成者と助成課題)については、次頁以降をご参照ください。また、助成対象を代表して、2021年度研究助成(S)の概要を抄録として抜粋しています。なお、贈呈式は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、立石科学技術振興財団のウェブサイト上で、バーチャル形式で開催します。 研究助成(S) 研究助成(A) 研究助成(B) 研究助成(C) 国際交流助成 おもな研究助成の抄録 ■今回および累積の助成金額   研究助成 件数・額 国際交流助成 件数・額 合計 件数・額 今回(第32回) 47件 1億8,047万円 (前期のみ)   1件 (前期のみ)78万円 48件 1億8,125万円 累積(第1回~第32回)   (立石賞15件を除く) 888件 24億6,257万円 526件 2億5,584万円 1,414件 27億1,841万円 今回助成される皆様には是非とも研究課題を達成していただき、最先端の科学技術でグローバル社会に貢献していただくこと、そしてさらにはこれらの中から、将来の立石賞受賞者が輩出されることを期待します。 2021年度 研究助成 受領者および研究課題一覧 【研究助成(S)】 最大3,000万円(間接経費含む)/3年を助成 研究期間:2021年4月~2024年3月 No 代表者氏名 所属・職名 研究課題 1 関谷 毅 大阪大学 産業科学研究所 教授 脳のパーソナルヘルスレコードを実現する透明シート型脳波センサシステムの研究開発 2 野田 智之 国際電気通信基礎技術研究所脳情報通信総合研究所 主任研究員 解放運動連鎖歩行に外骨格機構と連動して介入する左右分離免荷システムの研究開発 申請件数:23件、採択件数:2件  助成金額 60,000千円 Topへ 【研究助成(A)】 最大250万円(直接経費)を助成 研究期間:2021年4月~2022年3月 No 氏名 所属・職名 研究課題 1 秋山 靖博 名古屋大学 大学院工学研究科 助教 慣性計測ユニットによる歩行安定性指標およびベルト装着型歩容評価デバイスの開発 2 池田 佳奈美 大阪府立大学 大学院工学研究科 助教 光波空間変調を用いた光無線通信システムに関する研究 3 市野 順子 東京都市大学 メディア情報学部情報システム学科 教授 バーチャルアバターの非言語情報の表現方法および視点の違いが自己開示に及ぼす影響 4 大塚 和弘 横浜国立大学 工学研究院 准教授 対話中の非言語行動の意味・機能を推定する機械学習モデルの構築 5 大山 克己 大阪府立大学 人間社会システム科学研究科 教授 大規模水田における人間-機械協働のための作業情報取得システムの開発 6 金泉 新 札幌医科大学 医学部整形外科学講座 研究員 青年期に設置した人工股関節を生涯使用するための設置アライメントの研究 7 河野 行雄 中央大学 理工学部 教授 人とモノを繋ぐウェアラブル光学検査グローブの開発と触診型分析への応用展開 8 河村 希典 秋田大学 大学院理工学研究科 准教授 焦点を連続制御可能な高機能液晶レンズを用いた高齢者視覚インターフェースの研究開発 9 木伏 紅緒 早稲田大学 スポーツ科学学術院 助教 筋協調の感覚代替システム構築の試みと歩行学習への応用 10 桑波田 晃弘 東北大学 大学院工学研究科 准助教 光ファイバアレイとダイヤモンドセンサを用いた癌2Dイメージングプローブの開発 11 小島 翔 新潟医療福祉大学 リハビリテーション学部 講師 個人の脳構造特性から非侵襲的脳刺激法による運動機能向上効果を予測する 12 齋藤 輝 九州産業大学 健康・スポーツ科学センター 助教 中枢神経回路の疲労回復を促進する技術 13 齊藤 裕一 筑波大学 システム情報系 助教 データ駆動型運転知能と触覚的シェアードコントロールの融合に基づく人と機械の協調 14 櫻田 武 立命館大学 理工学部 助教 ヒトの神経多様性を考慮したニューロフィードバック型注意機能訓練システムの開発 15 佐々木 多麻木(旧姓:羽田) 東京医科歯科大学 大学院 医歯学総合研究科 非常勤講師 セルフケア時代を見据えた可撤性義歯用バイオセンサの開発 16 佐藤 孝雄 兵庫県立大学 大学院工学研究科 教授 データ科学的アプローチによるヒューマンインザループシステムの設計:人と機械の異なるデータレートに基づく最適化 17 張 斌 神奈川大学 工学部機械工学科 特別助教 視覚環境を音声で表現可能な盲導犬ロボットに関する研究 18 瀬島 吉裕 関西大学 総合情報学部 准教授 高齢者のプライバシーに配慮して傾聴するお節介護ロボット 19 髙島 弘幸 札幌医科大学 附属病院放射線部 副部長 X線検査における深層学習を用いた撮影技術に関する最適化ツールの開発 20 田中 陽 理化学研究所 生命機能科学研究センター チームリーダ ガラスナノフィルターを用いた人体動作融和型発電機の開発 21 土屋 智由 京都大学 工学研究科 教授 円環型振動子を用いたセンサ一体型MEMSリザバーコンピューティング 22 常盤 達司 広島市立大学 大学院情報科学研究科 講師 校正された種々のホワイトノイズが立位姿勢制御の向上に及ぼす効果に関する研究 23 中野 英樹 京都橘大学 健康科学部理学療法学科< 准教授 高齢者のバランス能力を改善させるハイブリッド型リハビリ支援システムの開発 24 松居 和寛 大阪大学 大学院基礎工学研究科 助教 筋電図,機能的電気刺激,触覚提示が仮想/拡張現実内でインタラクティブに調和したバイオフィードバックシステムの開発 25 松久 直司 慶應義塾大学 理工学部電気情報工学科 専任講師 人体・ロボットに纏う大面積伸縮性エレクトロクロミックディスプレイ 26 村木 里志 九州大学 大学院芸術工学研究院 教授 ポタリングサイクリングのための下腿義足の開発 27 村松 大陸 東京理科大学 研究推進機構 総合研究院 プロジェクト研究員 生体電磁応答に基づく指識別の実現と拡張入力インターフェースの創出 28 元井 直樹 神戸大学 海事科学研究科 准教授 人間動作再現の高度化を目指したロボット運動制御技術の研究 29 柳田 剛 東京大学 工学系研究科 教授 集積化人工嗅覚センサエレクトロニクス 30 山川 雄司 東京大学 大学院情報学環 准教授 人との協働作業を可能にするソフトロボットハンド・アームシステムの開発 申請件数:117件、採択件数:30件  助成金額 82,632千円 Topへ 【研究助成(B)】 最大500万円(直接経費)を助成 研究期間:2021年4月~2023年3月 No 氏名 所属・職名 研究課題 1 岩井 将行 東京電機大学 未来科学部情報メディア学科 准教授 屋外作業員のための多方位からの紅斑紫外線リアルタイム計測用IoTシステムの実現 2 林 宏太郎 豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 助教 人に近い眼器官を用いた相互の社会的刺激による人協働ロボット作業効率向上の研究 3 増田 容一 大阪大学 大学院工学研究科 助教 反射と思考の融合による即時即応の次世代四脚ロボット制御法 4 森本 淳 京都大学 大学院情報学研究科システム科学専攻 教授 人間とロボットの持つ世界モデルの共有を通じた調和的行動生成の実現 申請件数:12件、採択件数:4件  助成金額 23,377千円 Topへ 【研究助成(C)】 博士後期課程の学生に年間50万円(直接経費)を助成 研究期間:2021年4月~(最大3年間) No 氏名 所属・職名 研究課題 1 雨坂 宇宙 筑波大学 理工情報生命学術院 博士後期課程 音響センシングを用いたスポーツウェアのスマートデバイス化手法の確立 2 木本 雄大 上智大学 大学院理工学研究科 博士後期課程 エキスパートの手指の巧緻運動技能を促進する神経筋トレーニングの開発と評価 3 草深 あやね 東京大学 大学院総合文化研究科 博士後期課程 熟練技術における指先による巧みな修正行動の解明 4 具志 翔太朗 琉球大学 大学院理工学研究科 博士後期課程 食事支援ロボットアームに関する研究 5 久保 峰鳴 関西医科大学 医学部リハビリテーション医学講座 専攻生 脳卒中片麻痺患者の歩行リハビリテーションにおけるBKPマーカーによるロボット介入 6 煤孫 祐樹 東北大学 大学院工学研究科 博士後期課程 三次元積層型集積回路を内蔵したフレキシブル浅皮下生体情報可視化シートの開発 7 崔 明根 北海道大学 大学院情報科学科 博士後期課程 視線深度を用いたMR・VRにおける三次元視線入力の提案 8 野田 拓実 東京大学 大学院工学系研究科 博士後期課程 皮膚への貼り付けが可能なウエアラブル超音波装置の開発 9 本田 康平 名古屋大学 大学院工学研究科 博士後期課程 交通弱者とのインタラクティブな運転を可能とする自動運転制御技術の創出 10 三浦 有花 広島大学 大学院人間社会科学研究科 博士後期課程 障害物回避歩行における左右脚間の運動制御機構と加齢に伴う変容の解明 11 大和 尚記 北海道大学 大学院情報科学院 博士後期課程 神経を無染色かつリアルタイムに可視化するイメージガイド手術支援装置の開発 申請件数:25件、採択件数:11件  助成金額 14,459千円 Topへ 2021年度前期 国際交流助成 受領者および助成内容一覧 【短期在外研究】 最大70万円(直接経費)を助成 実施期間:2021年4月~2022年3月 No 氏名 所属・職名 研究課題/共同研究者 実施地 1 前 匡鴻 東京大学 大学院工学系研究科 博士後期課程 超精密製造装置のためのモデリングとマルチレート制御を融合した制御器設計 アイントホーフェン、 オランダ Topへ おもな研究助成の抄録 研究助成(S) 代表者氏名 関谷 毅 所属・役職 大阪大学 産業科学研究所 教授 分野 生活・健康 研究課題名 脳のパーソナルヘルスレコードを実現する透明シート型脳波センサシステムの研究開発 研究概要 脳波を、いつでも、だれでも、家庭で手軽に計測することができれば、認知症や脳関連疾患などの初期症状に気づくことができるかもしれない。そのようなヘルスケア機器が求められている一方で、脳波はヒトの生体活動電位の中で最も小さい数マイクロボルト以下の信号を正確に計測できなければならないため、心電や筋電などミリボルトレベルの計測と比べても遥かに難易度が高い。本研究では、視認性がない透明薄型の生体計測電極を開発し、見た目にも、装着時にも存在を感じさせない小型薄型の脳波計測システムを開発する。これを用いて、世界初となる「脳のパーソナルヘルスレコード」を実現し、脳関連疾患バイオマーカーの早期抽出に挑戦する。   代表者氏名 野田 智之 所属・役職 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 脳情報通信総合研究所 主任研究員 分野 生活・健康 研究課題名 解放運動連鎖歩行に外骨格機構と連動して介入する左右分離免荷システムの研究開発 研究概要  健康な歩行は健康長寿社会実現の鍵である。しかし、我々の生活には、加齢や怪我だけでなく、自立歩行を失うリスクがある。特に脳卒中をはじめとした中枢神経障害による麻痺は寝たきり要因の第一位である。近年、下肢関節に装着するリハビリテーションロボットが注目されているが、現状のロボットは、失われた下肢機能の一部を代償しているに過ぎない。本研究では、人の歩行と親和性が高い人工筋技術で、歩行の左右対称性に直接的に介入することで、麻痺側の脊髄神経経路の賦活を改善し、神経経路の再学習を実現する歩行リハビリテーションの実現を目的とする。従来のような体幹や足関節などのある一部に対するアシストを超えて、体幹・股関節・足関節の多関節協調に対する運動学習を促進し、より生理的・効率的(省力的)な歩行機能を再建することで、人間と機械が融和した歩行アシスト技術を実現する。 Topへ